物語のある人生

最近愛読書だった「下流社会」は、データ分析ばかりで面白くないし、結局何が言いたいのかわからないので、途中で読むのをやめた。次の愛読書は「企画書は1行」という本にした。これは今やっている帰宅部というサークルに当てはまりそうなので、買ってみて読んでいる最中だ。まだ途中だけど。
この本にはさまざまな人の企画書がある。しかもどれも1行で書かれているけど、どれも心引かれるような文章になっている。1回読んだだけで非常に興味をそそる。気になってどんどん先まで読めていく。
今まで読んだ中だと「現場が企画書」だとか、「企画の提案を理解してもらうには、聞くことより触って感じて見ることだ」というようなことが書かれていたりした。なるほどなぁとうなづかされるようなことばかり書かれていた。その中で印象的だったのがテーマパークの企画書。その人は「物語性(ストーリー性)を持つことが大事だと書かれていた。東京ディズニーランドを具体例としてあげていた。東京ディズニーランドの場合、ワールドバザールアドベンチャーランドウエスタンランドクリッターカントリーファンタジーランドトゥーンタウントゥモローランドのように7つのストーリーを作っている。そのストーリーにあうような乗り物を置いている。ただ単に乗り物を置いているのではなく、ストーリー性のある乗り物を作り、1作のストーリーを作りあげようとしているわけだ。そのストーリーも長続きはしないので、一定の時期がきたら、また新しいストーリーを生み出していく。
さらにストーリーがあるってことは、子どもも大人も童心になれるってことだ。大人も童心になれるってことは、現実から逃げることができ、非現実の世界に入れるってことだ。それもテーマパークの魅了なんですね。こんなことを読んでいくうちに、テーマパークは奥が深いものだなぁと感じた。
このことを私生活ではどうだろうか。私生活とテーマパークを比べてはいけないのかも知れないけど、やってみようと考えた。自分の生活にストーリーはあるだろうか。今の自分にはないなぁ。昨年までは資格をどんどん取り、いろいろとがんばっていた自分がいたけど、今では平凡な一日を過ごしている。何か目標があり、今後どのようにしていこうというものがない。ただ漠然とやってくる実習やテスト、そして就職活動があるなぁって感じているくらい、何かストーリーになるような生きがいのある生活をしないといけないですね。
さらにサークルにも当てはめてみた。これもテーマパークとサークルを比較してはならないのかも知れないけど、そこはお許しを。サークルも何かストーリー性があるか?これもNoだな。自分たちのやりたいことをやっているだけだな。野球部とかなら「全国制覇という夢を掲げ、汗水たらし練習する」というようなストーリーができそうだけど、自分がやっているサークルわな。ないなぁ。思いつかへんわ。なんかストーリーできそうなことはないのかなぁ。例えば「一寸先は光輝くドリームランド」というようなストーリーとかにしてみたいものだ。どの企画にも苦しみを乗り越えがんばり、達成感が現れ表現できるようになりたい。そして1年後には人間性が変わるなんてね。すばらしい好青年として活躍なんて夢見たり。まさにテーマパークのように非現実の世界に入り込める。ただサークルではムリかな。夢の話だな。