本を捨てる様子が心苦しい

朝から区役所講堂集合。木曜日の大雨で床上浸水の被害が出たということで、災害ボランティアをやることになりました。
災害ボランティアをやるということで、区役所総務課の担当者さん、社協の職員さん、そして私たちボランティアが集まって地域の支援をすることに。特に私の住んでいる区は被害が大きかったということで、私の住んでいる区を中心に行うことになった。だから集合も私の住んでいる区になった。
皆さんが集合されたら、少しお話があり、チーム編成をすることとなった。チームにはリーダーが必要ということで、リーダーは地元のボランティアさんが選ばれることになりました。私は地元の区の人間であり、しかも今回の参加者の中では一番若手なので、当然リーダーという役を仰せつかることに。予想通りの結果でした。
そして被災現場付近まで車で移動し、そこからは区社協の事務局長さんや次長さんが地域の町内会長さんなどと話をして、ニーズを探してきてくれていたので、そこを中心に活動していきました。
ただ、今日の天気は雨。しかも、結構まとまった雨。そんな中、お手伝いをしようとニーズのあったお宅に訪問するものの、「雨だから今日はいいです」とか「もう昨日のうちに片付きました」など、なかなかボランティアがやることが見えてこなかった。ニーズがなくなると、チラシを持って災害ボランティアのことについて地域を歩きました。外にいる人たちにチラシを渡し、必要があればボランティアをしますということを伝え回りました。ただ、この雨なのでチラシもベタベタになるし、そして服もベタベタになってしまう。実は今日の午前中は何も雨対策をしていなかったんですね。被災現場に行ったら雨が強くなってきてしまいました。それまでは霧雨くらいだったんですけどね。服はもう最悪な状態でした。ベタベタして気持ち悪さを感じるし、その影響なのかもしれないけど、頭が痛くなるしね。もう嫌な感じでした。そんなときに1件ニーズが見つかったということで、そのお宅に車で向かいました。ちょっと距離があったんでね。
そこのお宅は木造の古い建物のお宅。畳が水をすってしまったし、家財道具も水をすってしまっていた。室内は水害によって汚れているし、ゴミの量も多かった。そこを私たちがボランティアとして活動したものの、そこの家族の様子を見ると、今にも泣きそうな顔をされていました。もう心が締め付けられる思いでした。特に子どもたちの本を捨てるときは、子どもたちがその様子を見ているときの心苦しさ。大学生らしき人もいましたけど、すごい専門書がたくさんあったのに、すべて水の泡。こんなに頑張っている人に、なぜ天は味方しないんだろうって少々この世界を疑ってしまいました。