福祉に関する法律の授業は面白い

水曜日の一番最後は福祉法学という授業がある。担当講師はこの講義に限っては2人いて、1人は司法関係の女の先生で、自分の2年のときのゼミの先生でした。もう1人が長年(?)社会保障論をやっていて、テストは難しいし、たくさん学生の単位を落とすことで有名な男の先生。この2人で授業をやっている。
この授業が本当に面白い。自分は福祉中心主義が大嫌いな人間である。「○○という視点から見た福祉」というような、「福祉」という概念を広い視野で捉えることが大好きだ。何か問題があれば福祉的解決だけでなく、法律的解決や経済的解決など、幅広い視野で考えることができるような人間になりたいと思っている。だから福祉に固執せず、それ以上に法律的観点から福祉を捉えているので、自分のやりたいことがそのまま授業として反映されているので、この授業が大好きだ。
抽象的でわからないかもしれないので、今日行われた小テストを例にして書こう。テストの問題をそのまま使うと著作権の問題になるから、改題として書くことにする。

「車のドライバーAさんがある日、前方不注意でBさんとCさんとDさんとEさんの4人をひいてしまった。しかも4人とも亡くなってしまった。Aさんの賠償資力(財産)は4千万円で、これをあなたが裁判官ならどのように配分するか結論と理由を答えなさい。被害者のBさんは45歳の会社員(妻の2人の子どもがいる)、Cさんは42歳の専業主婦(夫と子どもが1人いる)、Dさんは重度の身体障害者(親が介護している)、Eさんは小学校2年生の女の子であり、たまたま横断歩道に居合わせた無関係な4人である」

まぁこんな感じの問題が出ました。ガッチガチの福祉の人なら、みんなに1千万円ずつですね。みんな平等ですから。でもそれの考えは俺は大嫌い。だって家庭の経済状況や政治的解釈していないからね。あらゆる観点から考えて答えを出すことが大好き。だからこの問題でも逸失利益の考えを元にしたほうが良いように感じるね。例えばBさんに1700万、Cさんに1100万円、Dさんに500万、Eさんに700万円とかね。この金額は適当に決めたので、参考にしないように。言いたいのは様々な観点から考えて結論を出せということ。福祉に縛られるなって事だね。まぁそんなことが言いたかったわけですわ。そういうことができる授業は大好きです。社会福祉学部だからと言って、福祉に縛られすぎたりするのは嫌いです。聞いていて意味のわからない授業を嫌いだけどね…。
もし暇つぶしとかしたい人はさっきの問題でもやってみたらどうですか。勝手に改題で適当に作ったから、解答なんぞモノは用意してません。第一法律家ではないので、答えなんぞわかりません。